森林分野CPDの活動状況と今後の課題

平成24531

1 森林分野CPD活動状況

(1) 森林・自然環境技術者教育会(JAFEE)発足(平成143月)

森林・自然環境技術者教育会(JAFEE)の事業として、@日本技術者教育認定機構(JABEE)技術者教育プログラム審査、A森林・自然環境分野技術者の継続教育事業を行うこととし、森林学会をはじめ15学協会でJAFEEを創設した。

 

(2) 森林分野CPD制度発足(平成213月)

公共事業等発注機関側からの技術水準確保のため技術者継続事業の実施要求の機運を受け、JAFEEは、森林分野技術者継続教育事業委員会(CPD委員会)およびCPD管理室を設置する等森林分野CPD制度を創設した。

 

(3) 森林・自然環境技術者教育会を一般社団法人化(平成2141日)

 JAFEEを一般社団法人化し、会の透明化、活動の一層充実を期することとした。

 

(4)  林業団体が森林分野CPDに相次ぎ加入(平成214月〜)

(社)日本林業土木連合協会、日本林業技士会、(社)全国森林土木建設業協会、(一・社)森林技術コンサルタンツ協議会、(社)林道安全協会に次ぎ全国国有林造林生産業連絡協議会が(平成234月)に森林分野CPD団体会員として加入した。

 

(5) CPD会員入会(平成215月〜)

平成215月からCPD会員加入が始まり、平成2112月には約2,300名、平成2212月には約3,500名、平成2312月には約4,600名、現在(平成243月)は4,721名に拡大している。

 

(6)  森林分野CPDの通信教育(平成217月〜)

 森林技術、フォレストコンサル、森林科学、林業技士会ニュース、林土連会報を教材として森林分野CPD通信教育が始まり、定着した。通信教育受講者は現在(平成243月)2,061人(会員数の約44%)になっている。また、平成2310月には独自の教材による通信教育システムを開発した。

 

(7)  CPD実施記録証明書の発行(平成2110月〜)

発注官庁から公共事業の入札においてCPD実施記録証明書の提出を求められるようになり、このため森林分野CPD実施記録証明書の発行を平成2110月から始め、現在(平成243月)2,596件の証明書を発行している。

 

(8) CPD団体会員のJAFEE認定研修会(CPDプログラム)の開催(平成217月〜)

 (社)日本林業土木連合協会をはじめ各CPD団体会員による研修会に対し、JAFEEはその企画内容を吟味しその認定を行った。(平成243月現在726件認定)

 

(9) JAFEE主催のCPDプログラム開催(平成225月〜) 

JAFEE自らも全国各地で研修会を行うこととし、平成225月に北海道林業土木協会の協力の下に札幌市で開催したのを嚆矢とし、平成22年度7プログラム、平成23年度10プログラムを実施した。

 また、平成238月には、森林技術コンサルタンツ協議会の協力の下で、宮城県栗原市栗駒の岩手・宮城内陸地震被災地において始めて現地研修会を実施した。

 

(10) ICタイプ会員証・カードリーダーシステムの開発

JAFEE認定の研修会等に参加する場合、ICタイプ会員証をカードリーダーにかざして参加登録できるようにシステムを開発し、平成233月に北海道森林土木建設業協会の研修会から利用を開始した。

 

(11) 造林・素材生産に配慮した課題区分の見直し

 造林・素材生産関係技術者が本格的にCPD会員に加入していることに鑑み、専門技術課題(B)の区分を従来の4区分から森林、林業、森林土木、自然環境、林産の5区分に改定した。

 

(12) CPDの形態区分の改善及び推奨すべき学習時間の設定

 自己学習を通信教育に含めるとともに通信教育の充実を図る等、CPDの形態区分の改善を行った。

また、推奨すべき学習時間について必要なCPD時間(20時間)と望ましいCPD時間(30時間)を設定した。

 

(13) 建設系CPD協議会に加入

建設系分野技術者の能力維持・向上、連絡・調整を図る目的である建設系CPD協議会に加入し(平成23121日)、JAFEEの活動内容を都道府県等に送付した。

 

(14) CPDガイドブックの作成

 森林分野CPDについての会員及び発注機関等に対し、より理解を深めて貰うことを目的とし、分かり易い「森林分野CPDガイドブック」を作成し、ホームページで公開した。

 

 

2 今後の課題

(1) 通信教育の教材の充実

 独自の教材による通信教育のシステムを開発したところであり、今後、独自の教材製作、教材の多様化を図り、地方会員のCPD受講機会の増大に努める。

 

(2) CPDプログラム提供機関、CPDプログラムの拡充

 JAFEE正会員、CPD団体会員は勿論のこと、広くCPDプログラム提供機関を発掘し、また、地方におけるCPDプログラム数を増大するように各団体の協力を求める。

 

(3) 建設系CPD協議会への加盟に伴う森林分野CPD制度の普及・拡大

 建設系CPD協議会への加盟を契機に森林分野CPD制度の活用を都道府県等へ普及・拡大するとともに、他のCPD制度との連携のあり方について検討する。

 

(4) CPD管理システムの改善

 CPD会員が4,700人を超える状況に対応して、CPD管理室での事務処理を迅速かつ安全に実施できるように、CPD管理者用のシステムを改善する。