森林分野産学連携プラットホーム開催趣旨

森林分野産学連携プラットホームのご案内

 

JAFEEの役割、分野別産学連携プラットホームの主旨等に関する説明資料

 

日本技術者教育認定機構(JABEE: Japan Accreditation Board for Engineering Education Board/設立19991119日)は、技術系学協会と密接に連携しながら技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体です。JABEEの目的は、定款3条で、「統一的基準に基づいて高等教育機関における技術者教育プログラムの認定を行い、その国際的な同等性を確保するとともに、技術者教育の向上と国際的に通用する技術者の育成を通じて社会と産業の発展に寄与すること」と定められています。

20056月にはJABEEのワシントン協定(WA)への加盟が認められ、JABEEの認定審査システムはWA加盟国の認定システムと実質的に同等であることが認められています。

 

日本技術者教育認定制度とは、大学などの高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が6つの認定基準と分野別要件に基づいて公平に評価し、要求水準を満たしている教育プログラムを認定する専門認定制度(Professional Accreditation)です。2005年度までの5年間で125教育機関281件のプログラムが認定され、その修了生は3.5万人と推定されています。JABEE認定プログラムの修了生には、日本の技術士試験の1次試験免除という特典が法的に与えられています。

実際の認定審査は17の分野に分かれて行われ、最終的にJABEE審査委員会で認定結果が判定されますが、森林・林業関係の教育プログラムは「森林および森林関連分野(事務局:森林および自然環境技術者教育会:JAFEE)」で主として審査され、現在までに宇都宮大学農学部森林科学科、千葉大学園芸学部緑地環境プログラム、新潟大学農学部生産環境科学科森林管理科学コースの3教育プログラムが認定されています。認定期間は最長5年間であり、社会の技術者教育水準への要請に対応した技術者教育プログラムの改善をとおして、国際的に通用する技術者教育の質の保証を目指しています。

 

現在のJABEEによる技術者教育認定制度に対する問題点としては、以下のような指摘があります。

 

    画一化を助長し個性化への妨げとなる懸念がある。

    有名大学の認定プログラムが少ない、産業界におけるJABEE認知度が低い。

    大学院プログラムの認定がない。

    認定効果への懸念がある。

    産業界から期待される学生を本当に輩出しているのか?

    認定の最低水準が明確でない。

    学習・教育目標達成の評価方法が明確でない。

    審査が証拠主義で受審準備に時間がかかり過ぎる。

    他の機関による評価もある。

    国際的に通用しにくいプログラム名称が少なくない。

 

 産業界からの意見を取り入れるシステムとして、JABEEの組織内に「産業諮問評議会」が設けられ様々な問題が検討されています。その検討課題の中でも「大学院修士課程教育プログラム認定システムの構築」と「分野別別要件の妥当性についての検討」という課題を検討するために分野別産学連携プラットフォームを設置して、分野別要件の必要性や妥当性、国際的な水準についての共通認識、産業界のニーズなどについて忌憚の無い議論を尽くし、その実態の把握などを行うことになりました。

 

 森林および森林関連分野では、学部段階の技術者教育プログラムの認定を開始したばかりであり、大学院修士課程における技術者教育プログラムの認定という段階に至るには今少しの時間が必要となると思われます。しかしながら「森林および森林関連分野」として、産業界との意見交換の場を設けて産業界からの要望を取り入れる活動は不十分だったと反省しております。今回の分野別プラットフォーム設置の趣旨は先に述べたとおりですが、今回の産業界との意見交流の場をとおして、産業界によるJABEE技術者教育認定制度の理解の増進、産業界からのJABEE技術者教育制度への要望など、幅広い産業界からのご意見を伺えれば有難いことと考えております。