会長挨拶 桜井尚武

                                     (2012年7月 記)

新しい教育認定の趨勢に対応してゆきます

森林・自然環境技術者教育会(JAFEEJapan Association for Forest and Natural Environment Engineering Educationは、森林及び森林関連分野,並びに自然環境関連分野における技術者教育の発展及び当該分野における科学技術の発展に貢献することを目的としています。現在、JABEE認定プログラムの実施校は5校ですが、森林科学分野の教育の質的向上や産業界が求める人材提供に応えるために、JAFEEの重要性が高まっています。

JABEE本部でも、日本の技術者教育プログラムの認定作業は、世界を舞台にした技術者として評価されて働くためにはぜひとも必要なものと認識していますが、最近は参加校の増加の頭打ち傾向が続いています。

ところで、昨年、マレーシアと香港から、日本の大学を卒業した学生が同国の資格試験を申請してきたが、該当学生の終了コースは技術者認定を行っているコースかという質問が寄せられました。残念なことに、その学生の終了コースはJABEE認定コースでなかったので、多分彼らは、自国で資格試験を受けるための資格取得を改めてしなければならなくなるでしょう。我が国の方針として、広く海外学生に門戸を開くと頑張っても、国外学生の応募者が減少する恐れがあります。JABEE本部はこの事実に対処するべく参加校を増やす活動を強めています。

参加校頭打ちのもう一つの理由として、JABEE認定コースを終了しても、メリットが少ないという意見があります。これに対しては、一昨年来、JABEE執行部を中心に経団連や企業を相手に本プログラムを終了した学生を、それなりの処遇で採用するよう働きかけを強化しています。また、経済界からの理事を増やして、JABEEの特質と実際を産業界に理解して貰うよう努めています。これらの効果は、即効ではありませんが、やがて効果を上げてくるものと思います。

JAFEEの活動で、近年重要な位置を占めているのが「技術者継続教育(CPD Continuing Professional Development)」の分野です。詳しくはホームページのCPD関連記事を見ていただくとして、平成24625日現在の状況は、CPD会員が4,800人を超え、約3,600件のCPD実施記録証明書を発行しています。専門技術者が、時々刻々と変化してゆく情勢に対応し、また次々と生まれる新たな革新技術と研究開発の成果に精通し技量を向上させるために、自己研鑚を続ける必要があります。そのような技術者を社会が求めています。JAFEEでは関連学協会や専門団体と連携・共同して、これらの情報に接し研修を受ける機会を提供し、その記録の証明を提供しています。

世界に通用する、基礎倫理に基づく技術教育を身に着けた技術者を増やすために、多くの英知を集めて、幅広い知識や技術を習得した認定プログラム修了生を多く輩出することを目指します。そのためにも、引き続き日本技術士会とも連携を強めます。

----------------------------------------------------------------------------------------